認知症について

 認知症とは

 脳は、私たちのほとんどあらゆる活動をコントロールしている司令塔です。
それがうまく働かなければ、精神活動も身体活動もスムーズに運ばなくなります。

 認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなった為にさまざまな障害が起こり、
生活するうえで支障が出ている状態(およそ 6ヵ月以上継続)を指します。

 認知症の原因となる主な病気

 認知症を引き起こす病気のうち、もっとも多いのは、脳の神経細胞がゆっくりと 死んでいく「変性疾患」と呼ばれる病気です。アルツハイマー病、前頭・側頭型 認知症、レビー型小体病などがこの「変性疾患」にあたります。

 続いて多いのが、脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化などのために、神経の細胞に栄養や 酸素が行き渡らなくなり、その結果その部分の神経細胞が死んだり、神経の ネットワークが壊れてしまう脳血管性認知症です。

 認知症の症状

 

認知症の診断と治療

 

 CT、MRI、脳血流検査などの画像検査、HDS-RやMMSEなどa問診等によって記憶・ 知能などに関する心理検査を行います。
加えて、認知症のような症状を引き起こす身体の病気ではないことを確認する検査を することもあります。

 医師は、検査結果と問診から、基準にもとづき診断します。
また、この診断結果に併せて、 本人や家族と治療方針を決めていきます。

認知症の原因となる病気によっては進行を遅らせることができます。

 また、中核症状以外の幻覚、妄想、うつなどの精神症状、失禁などの行動・心理症状は、原因や状況に応じて、薬物療法や心理療法などがあります。
認知症の経過は個人差が大きく、数年から十数年の経過をたどります。
軽症のうちからかかりつけ医や専門医との信頼関係をきずくことが必要です。

 

認知症の人の本人の気持ち

諫早市の認知症の人の希望や気持ち1000の声から

 

 

 

 

認知症の人の家族の気持ち

 

認知症の人を介護する家族には大きな負担がかかります。
家族を応援することによって、その負担が少しでも軽くなれば、認知症の人にもよい影響を与えます。

実際に介護をする家族は、4つの心理的ステップを行きつ戻りつしながら、認知症の人をサポートしています。

 

 上手な介護の12カ条

出典『認知症の理解と介護』

―認知症の人の世界を理解しよい介護をするために―

社団法人認知症の人と家族の会 神奈川県支部代表:杉山孝博 氏

 

 認知症の人への対応

認知症の人には、認知症への正しい理解に基づく対応が必要です。

 

 

認知症の予防

 



認知症の簡単チェックリスト

認知症の初期、あるいは認知症に至る恐れのある状態を、自分自身、あるいは家族などが簡単に予測できるように考案されたテストです。

殆どない=0点 時々ある=1点 頻繁にある=2点
 同じ話を無意識に繰り返す
 知っている人の名前が思い出せない
 物のしまい場所を忘れる
 漢字を忘れる
 今しようとしていることを忘れる
 器具の説明書を読むのを面倒がる
 理由もないのに気がふさぐ
 身だしなみに無関心である
 外出をおっくうがる
 物(財布など)が見当たらないことを他人のせいにする
0~8点=正常   9~13点=要注意   14~20点=専門医等で診断を
(出典)公益財団法人 認知症予防財団 大友式認知症予測テスト

 

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